松村一輝建築設計事務所
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Re:A-House_住宅リノベーション

  2019.08~2020.07_計画
  2020.08~2021.03_施工


photographer :Yoshiro Masuda




計画地は、大阪市東住吉区のまだ長屋等の古い街並みも残る住宅街で、 祖父から譲り受けた平屋建ての住宅を、夫婦2人で暮らすために 耐震改修を含めたリノベーションの計画です。

外部に関しては、中庭への木製建具の新設と、下屋の屋根形状を変更する事で、 費用を抑えつつ、ファサードのイメージを整える計画としました。 屋根の葺き替えを、本瓦葺きだった箇所を改質シングル葺きへ、 物干し台の撤去や下屋の金属葺き部分の不規則で谷樋となっていた形状をシンプルな勾配屋根へと変更し、 建物重量と雨漏りリスクが軽減しています。

内部に関しては、既存間取りは大きくは触らず、一部の基礎や耐震壁の補強とともに、 天井によって塞がれていた小屋裏部分を現しとして、 力強い既存丸太梁の見える吹抜けとロフト空間を確保しました。 仕上げとして、以前の改修で上貼りされ隠れていた土壁や、 天井裏に使われていたツギハギのトタン板等を積極的に見せる仕上げとしています。

そうして現れたこの建物が過ごしてきた時間の跡と、 手作りの人形や書籍・小物といったクライアントの個性溢れる品々がそこに混ざっていく事で、 懐かしくも新しい景色を目指し計画しています。


建築面積      59.94m2 ( 18.14 坪 )
延床面積      73.89m2 ( 22.36 坪 )
1階床面積     59.942m2 ( 18.14 坪 )
ロフト面積    13.95m2 ( 4.22 坪 )

施工:木村工務店
サイン加工 : 近藤鉄工房 近藤明
サインデザイン : こにしともよ


archdaily 掲載


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