松村一輝建築設計事務所
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F-house_住宅

  2019.04~2019.08_計画
  2019.08~2020.02_施工


photographer :
YFT, YAMADA FOTO TECHNIX, | 山田 圭司郎


計画地は、大阪府枚方市の大きな公園も側にある静かな住宅地で、、 第1種低層住居専用地域により、建蔽率50%・容積率100%制限の敷地となっており、 最大の延床でも57.73m2(17.47 坪 )の床面積を使って、夫婦2人と子供2人(姉・弟)の4人家族が暮らす住まいの計画です。

建築のボリュームとしては、駐車スペースの確保と北側斜線、建蔽率・容積率の制限から、 シンプルにほぼ正方形の平面に斜線に合わせた片流れの屋根をもった形状となっています。

内部構成に関しては、限られた床面積のうち、 個室空間については最低限でも良く、 家族で集まる場を優先したいとの施主の思いと、 すでに所有されているセンス良くかわいらしい持ち家具を 物指しとしてレイアウトしていきました。

メインの家族の集まるスペースは、 北側斜線をクリアした屋根形状にて構成され天井高さのとれる事、 隣地と道路関係から抜けのある空へ向けて開口部がとれる事から、 2階の南東を、コンパクトながら抜けもあるリビングスペースとして配置しています。
家族の集まる場所としてのこの場所には、壁面にお子様用のボルダリングスペースも一緒になっており、 ほぼワンルームな状態で、キッチンとダイニングテーブルが隣接し、 勾配天井で確保された高さを利用して、キッチン上には小屋裏収納面をとり、 限られた床面積にて問題となってくる収納面積を確保しています。
斜線制限により、天井高さが低くなった北側には、階段と、日常使いの収納、 トイレがあります。
それらの間に通路を兼ねて、手摺壁兼用の本棚と持ち込みの収納家具によるライブラリースペースも ギュッと詰め込んだ配置です。
階段やキッチン裏の収納などには、カーテンでの開閉で、コストも抑えつつ、 柔らかな区切りとしています。

1階には洗面、お風呂の水回りスペースを箱型とした以外は、 カーテンによる仕切りで、子供部屋スペースと 寝室スペースを区切る様になっています。
かなりコンパクトな面積ですが、 布地での柔らかな区切りの為、圧迫感は緩和されており、 施主の暮らしへの考え方としても、将来的には独り立ちしていく子供部屋のスペースに面積は 最小限で良いとの割り切りもあって成立しているかと思います。

工事の段階では、 大工の㐂三郎 沖本 雅章氏により、 作り手としての矜持として、子供たちにも「家をつくる」という行為が 記憶に残るようにと、 施主家族とともに、着工前には吉野の山への見学、 構造材を手刻みで加工している加工場へ伺っての 加工見学・カンナ削りの体験もさせて頂きました。
外壁並びに、構造材に関しても、 良質な吉野杉による手刻みでの素晴らしい手仕事により出来上がり、 ディテールにてそれらが良い表情となってくれています。
その他にも、 玄関土間には陶音さんによる手作りのオリジナルのモザイクタイル。
金物では、近藤鉄工房さんの表札、
KANAMONO工房 金城さんによる玄関庇、
上手工作所さんの吊りハンガー等、
選択していった物達にも、ギュッと拘りが詰まっています。

1フロアーが9坪を切るコンパクトな床面積でありながら、 家族4人の暮らしを優しく包んでくれる住まいとなっています。








敷地面積      57.73m2 ( 17.47 坪 )
建築面積      28.67m2 ( 8.67 坪 )
延床面積      57.33m2 ( 17.35 坪 )
1階床面積      28.67m2 ( 8.67 坪 )
2階床面積      28.67m2 ( 8.67 坪 )
小屋裏収納床面積      9.36m2 ( 2.83 坪 )

施工:㐂三郎 沖本 雅章


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